2024.06.01
Instagram企業アカウント作成のメリットと活用方法
2023年の国内ソーシャルメディアマーケティング市場規模は1兆899億円で、前年比117%となる見通しで拡大し、企業でのSNSマーケティングは必要不可欠となりました。なかでもInstagramは、国内のアクティブアカウント数は4,600万を超え(2022年1月時点)、Instagramをきっかけとした商品購入は女性の約半分が経験ありと答えるまで、情報収集手段としてInstagramが広がっています。
図:スマートフォン・携帯電話の利用時間 (全員平均時間 全体・男女年層別 月曜)
スマートフォン1日にどれくらいの時間使用しているかについて2021年の「メディア利用の生活時間調査」では、「スマートフォン・携帯電話」の利用時間は、全体で1日あたり平均1時間18分という結果がでました。
中でも、20代は男女とも3時間半近く使用し、20代以上では、年層が上がるほど、利用時間が短くなります。
(引用元:NHK文化放送研究所)
インターネット広告出稿は拡大し、CPA(顧客獲得単価)は高騰傾向、出稿しても多くの広告に埋もれ、顧客を獲得できても莫大なコストがかかってしまうといった状況に、見込み顧客にリーチできるInstagramは、企業のマーケティングとして重要な位置づけになることは間違いありません。
そして今、Instagramを活用して認知拡大し売上を伸ばしている企業が増えています。今回の記事では、企業としてなぜ?Instagramを活用する必要があるのか、アカウントを作成するメリットがあるのかについてお伝えいたします。
企業がInstagramアカウントを作成する4つのメリット
SNSの運用というと「何を投稿したらいいの?」や「どんな活用ができるの?」と考えている担当者様も多いかもしれません。しかし、多くの企業がInstagramを活用しているのは大きなメリットがあるからです。それでは、Instagramアカウントを作成する4つのメリットについてお伝えいたします。
<①ハッシュタグ検索・発見タブ表示で認知拡大が広がる>
Instagramにはハッシュタグ検索という機能があり、ハッシュタグを使って、興味のあるもの、欲しいもの、食べたいもの、などを検索して情報収集し、購入などの決め手にしているという人が増えています。日本のユーザーは「タグる」という行動を世界平均の3倍ほど行うと言われており、情報収集の手段は検索エンジンだけでなくInstagramも選択肢に入りました。
Instagramの利用目的に関するアンケートでは「趣味や好きなことの情報収集」が一番にあげられています。
企業としては、投稿時に製品やサービスに合った適切なハッシュタグをつけることで、ユーザーに見つけてもらいやすくなるため、認知拡大には大きく貢献できる機能の一つとされています。ハッシュタグ機能を上手に活用することで、ターゲットとなる層にピンポイントでリーチしたり、さらには、なかなか届きにくい見込み顧客や潜在顧客層にも届けることも可能です。
タグ以外に重要視されているのが発見タブに表示され、大きなリーチに繋げることです。
発見タブとは、ユーザーの興味関心に応じたアルゴリズムがおすすめの投稿を表示する機能です。投稿に対して保存数が増えると、発見タブへの露出機会が増え、発見タブ経由でフォロワー外にリーチすることができます。弊社が運用するInstagramのアカウントの投稿インサイトのリーチの内訳(下記添付画像)を見ると、ハッシュタグが7.9%に対して、58.4%が発見タブ経由と、発見タブの割合が大きく出ています。
発見タブとは、利用者の興味・関心に基づいてプラットフォーム全体から厳選されたInstagramのコンテンツを発見できます。利用者が発見タブにアクセスするには、Instagramのホームページで虫眼鏡アイコンをクリックします。広告主は、発見タブを広告の配信場所として使用することもできます。
とあります。
弊社が運用するヨガ美女を紹介するInstagramのアカウント@yoga_bijoのインプレッションランキンから発見からの流入を確認してみました。いいねが118から発見に表示されていることがわかります。
フォローしているアカウントや、いいねを押している投稿の内容に対して、フォローしていないアカウントから、類似の内容の投稿がアルゴリズムにより表示され、自分の興味関心事が投稿に新たに出会えるのが発見タブです。発見タブは、広告配信として意図的に表示させることもできます。発見タブへの広告表示については、以下のリンクから確認できます。
Instagram発見タブ広告を設定する(Metaビジネスヘルプセンター)
Instagramで最も使うことが多い機能は何か?の調査結果では、1番多いのは発見タブで全体の37.4%、ハッシュタグ検索と合わせると全体の55.5%がInstagramを情報収集目的で使用している事が確認できます。ハッシュタグ検索は明確な検索目的、発見タブは暇な時に使用するという回答で、ハッシュタグ検索と発見タブとでは利用目的が明確に違う結果がわかります。
※アンケート調査結果の引用元
【最新情報】Instagram利用時、メインで”タグる”人は18.1%に対し、”タブる”人は37.4%!変化するInstagramを総フォロワー数100万人以上のSAKIYOMIが調査
<②企業やサービスのブランディングができる>
1日のスマートフォンに触れる時間は2時間程度で、Instagramの利用時間は30分程度と言われ、知人や憧れの芸能人などの投稿を見たり、情報収集するメディアとして、ユーザーとの接触するのに重要なメディアです。
Instagramは写真や動画をメインにしたSNSです。テキスト情報とは違い、写真や動画は視覚的に伝えることができるのが大きなメリットです。
企業アカウント全体で、会社やサービス、お店などの世界観を統一し、一貫性のある投稿を積み重ねることで、ユーザーにそのイメージを植え付けていきます。日々、ユーザーの記憶に残るような投稿を続けることが、そのまま企業のブランディングとなります。
検索手段としてタグ検索された際に、情報が見つからないと「?」とユーザーは感じるでしょう。タグ検索した商品やサービスの投稿(UGC)が沢山みつかれば、売れている雰囲気作りになり、ユーザーの意思決定の後押しにもなり、口コミサイトと同じ役割をはたします。Instagramに投稿すれば、フォロワーにスピーディに情報を届けることができるのもメリットです。新商品や新しいサービスをホームページのお知らせに投稿してもなかなか見てはもらえませんが、SNSであれば、フォロワーがいち早く見つけてくれます。
<③ホームページではできない消費者との交流が可能>
Instagramに限らず、SNSは一般の消費者と企業が双方向の交流ができるメリットがあります。
ユーザーとの交流というと、クレームなどあまり良いイメージがないかもしれませんが、InstagramなどのSNSでは、企業の投稿に対して気軽に質問したり感想を返信しやすいため、ユーザーとの距離も近づけられます。
ユーザーの感想やコメントは商品開発のヒントになり、アンケートを行うこともできます。レシピや製品の利用方法、イベントの告知は、保存され後から見直すアクションにも繋がります。また、投稿に対して、いいねや保存、シェアなどのアクションで、ユーザーがどんな事に反応するかを知ることができます。フォトコンテストやいいねキャンペーンなど、ユーザー参加型のキャンペーンを実施して、積極的なコミュニケーションを取ることも可能です。
ユーザーの投稿を広告素材に活用することで、ユーザーとの接点を増やしイメージアップをはかることや、ユーザーが投稿したInstagramの写真や動画を自分のアカウントで引用し再投稿を行う、ユーザーから届いたコメントをストーリーズで紹介するなど、ユーザーとの関わりを増やし、ユーザーの行動に反応することで繋がりを強めることもできます。
企業アカウントに紹介してもらえることで親近感がわき好感に繋がり、企業としては自社発信だけでなく、フォロワーという第三者からの声は信頼ある発信となります。
ホームページではできなかった、情報収集・ファン作りというコミュニケーションができる事は、PRだけではないCRM活動とも言えます。
<④無料で利用できる>
企業がマーケティングをするためにはコストが必要ですが、自社でSNSの運用をする場合にコストはかかりません。
実際は、担当者の人件費などはかかりますが、Instagramを使用するための費用は発生しませんので、手軽に開始できるのがメリットです。
Instagramインサイトという分析ツールは、もちろん無料で利用できます。投稿のインプレッションやリーチ、エンゲージメント数だけでなく、オーディエンスというユーザーの属性情報も確認することができます。
ショッピング機能では、商品ページを作ることができ、ECサイトへのリンク導線も用意できます。アメリカでは先行して、Instagram内で決済まで完了させることができ、先々日本でも実装されると考えられます。
認知拡大、集客、そしてブランディング、そして分析ツールも無料で(またはあまり費用をかけずに)利用できるので、まずは企業アカウントを作成し、運用を試してみることをお勧めします。
まとめ
今回の記事では、Instagramの企業アカウントを作成するメリットについてお伝えしました。なぜ多くの企業がInstagramを活用しているのか、企業アカウントを作成するのか、ご理解いただけたでしょうか。
ハッシュタグ検索と発見タブ機能で既存顧客以外との接点を作ることができ、認知拡大やブランディングに活用できて、消費者とも交流できるメディアが無料で利用できるInstagram。写真や動画の両軸で訴求しユーザーへの訴求力が高く、企業のマーケティングツールとしては欠かせないものであることもイメージできたのではないでしょうか。
Instagramを活用したマーケティングには、大きな可能性があります。是非Instagramを最大限に活用し、マーケティングに取り組んでみてください。Instagramの活用について「詳しく聞きたい」と思った方は、お気軽にお問い合わせください。
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