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Instagramアカウント運用11の注意点

 

Instagramを運用する際、知っておくべきポイントがあります。特にクライアントからの依頼で企業アカウントの運用を行う際には「知らなかった」では済まされないことも。そこで今回は、アカウント運用における11の注意点についてご紹介いたします。

<アカウント運用の注意点>

1:表示が制限される

Instagramにはコミュニティーガイドラインが制定されており、禁止文言等が定められています。例えばガイドラインに該当すると思われる画像を投稿すると、投稿が削除されるほか、インサイト画面には削除したことを案内するアラートが表示されます。

 

削除された投稿以外にもガイドラインに反した投稿がある場合、該当投稿は削除されるだけでなく、アカウント全体の表示自体も制限され、IMPとリーチ数も減少します。

 

類似の内容でも削除されないケースも稀にありますが、常にInstagramの検知に抵触しないようガイドラインを把握した投稿計画を行いましょう。

 

コミュニティーガイドライン

https://help.instagram.com/477434105621119/?locale=ja_JP

 

 

2:フォロワーが増えない

2021年頃からフィード投稿やストーリーズ投稿をしても、フォロワーの獲得数が伸び難くなりました。2019年の時点でInstagramユーザーは3,300万人。以降ユーザー数の増減は公開されていませんが、着実に増加していると推測できます。
企業が運営するアカウントも増え、閲覧者であるユーザーも複数のアカウントをフォローしているため、積極的にフォローする行為自体が減少していると考えられます。また、閲覧しなくなったアカウントは継続せずフォローを外して、自身のアカウント内を整理するのが昨今の傾向のようです。

 

企業アカウントでは、商品に関連する豆知識的な情報発信の投稿がされていますが、多くの企業が似たような投稿をしています。ユーザーとしては「情報として価値が高い」と判断しない限り、フォローするという衝動に駆られないのが実態でしょう。

 

弊社ではスキンケアブランドのアカウント運用で年間96件の投稿をしましたが、獲得できたフォロワー数は僅か100名でした。
例えばInstagramでは「正しい 洗顔」というキーワードで5,000件以上の投稿が存在するため、GoogleやYahoo!のような検索エンジンでWEBサイトを検索するのと同様の状況に近づいていると考えられます。結果、フォロワー獲得も難しくなっていると考えられます。

 

 

3:ロックされる可能性

Instagramを運用する際、アカウントに複数人でログインする場合「不正ログイン」と判断され、アカウントがロックされてしまうことがあるため注意が必要です。

 

不正ログインを疑われないためには、以下の3つの対象方法を実施してみましょう。

 

不正ログインを防ぐ方法
●新規端末から一度に複数台にログインしない
●時間差でログインする
●使わない端末からログアウトする

 

一つのアカウントに複数のデバイスや地点から一度にログインすると「乗っ取り」や「不正ログイン」と判定されてしまうことがあります。Instagram上で、他のデバイスからのログイン等を監視しているためです。

 

またログインしている端末が一定台数を超えた場合、「Too many users have been registered on this device」というエラーメッセージが送られてくる場合がありますので、その際は使用していない端末からログアウトしましょう。プライバシー保護の観点でログインが制御されてしまいます。

 

 

4:アカウントの乗っ取り

弊社が過去10年アカウント運用を行ってきた中で、アカウントが乗っ取られた事例が2件ありました。

 

1つ目は2018年のことになりますが、社内スタッフのFacebookアカウントで「お金をこちらに振り込んでほしい」というメッセージが届きました。
経理担当も使用していたアカウントだっため、立替金の精算かと思い振り込みを実行してしまいそうになりましたが、電話で本人に連絡したところ、乗っ取りだと気付きました。

 

次に2023年に企業様のアカウントを運用する中で、製品のPR投稿依頼でインフルエンサーにタグ付けして投稿して貰っていたときのことです。
ある日突然アカウントが乗っ取られ、アイコンやプロフィールが変わり、不自然な内容になっていました。

 

まずインフルエンサーによるタグ付けを外しましたが、投稿済の内容は全て削除されてしまいました。
企業様側でバックアップを取ってなかったので、数年にわたる投稿を再投稿することもできず、1からアカウントの運用を再開せざるを得ない状況になりました。

 

プロフィールの変更や不適切な内容の投稿はフォロワーを混乱させるだけでなく、フォロワーに対して直接的な悪影響を与える場合があります。

 

例えば「乗っ取った第三者によって、フォロワーの投稿へスパムコメントや不適切なコメントが送られる」「フォロワーに危険なサイトへのURLを送付される」という可能性もあります。

 

また、DMやコメント機能を利用して、フォロワーに架空請求や偽造品販売、詐欺、外部サービスの勧誘・商品購入を促す悪質なケースもあります。フォロワーは企業のアカウントが乗っ取られているとは知らずに、企業から送られて来たものだと勘違いして騙されてしまう可能性もあります。その結果、企業への信頼やブランドイメージの失墜に繋がりかねません。

 

対策
● パスワードを複雑にする
● 定期的にパスワードを変更する
● 怪しいDMは即削除する
● 二段階認証を有効化させる
● セキュリティソフト・アプリを入れる

 

https://help.instagram.com/368191326593075/?helpref=hc_fnav

 

 

<PR投稿>

5:ガイドラインに抵触した商品は削除されます

Instagramには予め、投稿が好ましくないとして制限されている商品およびサービスが定められています。定められている内容の多くが、該当する企業様は少ないのですが「お酒・タバコ」は、該当する場合がありますのでご注意ください。投稿後に、自動で削除がされてしまいます。
制限されている商品であっても、インフルエンサーが投稿する際に、ブランドアカウントと連携することで、削除されずに投稿する事が可能になります。

 

ポリシー:制限されている商品およびサービス
https://transparency.fb.com/ja-jp/policies/community-standards/regulated-goods/

● アルコール/タバコ
● 銃火器
● マリファナ
● 絶滅危惧種(野生生物、植物)
● 絶滅危惧種以外の生きている動物(家畜を除く)
● 人間の血液
● 減量用の商品
● 歴史的遺物
● 幻覚剤
● 危険物および有害物質
● 銃火器
● アダルトグッズおよび精力増強製品
● 刀剣
● 幻覚剤
● 減量用の商品および危険につながるおそれのある美容処置
● リアルマネー賭博

 

 

6:消費者庁法改定|PR表記について

2023年3月28日に消費者庁より「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定及び「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準」が公表されました。
企業からの金銭や物品提供による依頼された広告投稿にもかかわらず、閲覧者である消費者にはそれがわからないような投稿を禁止するという内容です。具体的にはSNSなどでの投稿をインフルエンサーに依頼する場合は、次のような表示を文章やハッシュタグに加えます。「PR」「広告」「宣伝」「プロモーション」キーワードをハッシュタグに表示する場合は、複数のハッシュパテルタグに紛れないように一番上に配置すること、「企業から商品の提供を受けて投稿している」といった文章の挿入が必要となります。

 

 

7:インフルエンサーの投稿内容も薬機法対象である

インフルエンサーマーケティングは、薬事法(薬機法)の対象となる場合があります。薬機法は、医薬品や医療機器などの広告や販売促進活動に関する規制を定めています。

 

具体的には、医薬品や医療機器の広告や販売促進活動において、正確な情報提供や適切な表現を行うことが求められます。インフルエンサーマーケティングにおいても、医薬品や医療機器に関する情報が提供される場合、これらの規制に準拠する必要があります。

 

具体的な規制事項には以下のようなものがあります。

 

1:誤解を招く表現の禁止: 医薬品や医療機器の効能・効果について誇大な表現や誤解を招く表現は禁止されています。
2:虚偽・誇大広告の禁止: 製品の効能・効果について虚偽や誇大な広告は禁止されています。
3:医療行為の推奨禁止: 医薬品や医療機器の販売促進活動において、医療行為を推奨するような表現は禁止されています。
4:患者への健康被害の防止: 医薬品や医療機器の広告や販売促進活動において、患者の健康を害するおそれのある表現や情報提供は禁止されています。
5:明示的な広告表示の義務: インフルエンサーマーケティングなどの場合、広告であることを明示する表示が義務付けられる場合があります。

 

これらの規制に違反した場合、法的な責任を問われる可能性があります。そのため、インフルエンサーマーケティングを行う際には、薬機法やその他の関連する法規制を遵守することが重要です。

 

 

<広告運用>

8:新規立ち上げ時の広告予算が消化されない要因

Facebook広告の予算が消化されない場合、以下のいくつかの原因が考えられます。


1.新規で開設したばかりのビジネスマネージャでは最初の数週間は広告費が、設定通りの金額が消化されず、1日6,000円前後しか消化できません。立ち上がり時の予算計画を考慮し、上限設定が解除されるまでお待ちください。

 

2.競合他社との競争: 同じターゲット市場を対象にしている競合他社の広告が競合している場合、広告表示回数やクリック率が低下する可能性があります。これにより、予算が十分に消化されないことがあります。

 

3.広告の設定: 広告のターゲティング、クリエイティブ、配信スケジュールなどが適切に設定されていない場合、効果的な広告配信が行われない可能性があります。ターゲット設定を見直したり、クリエイティブを改善したりすることで、広告の効果を向上させることができます。

 

4.入札戦略: 入札額が低すぎる場合、競合他社に負けて広告表示が制限されることがあります。入札額を見直して競争力を高めることで、広告の表示頻度を向上させることができます。

 

5.クリエイティブの質: 広告のクリエイティブが魅力的でない場合、ユーザーの興味を引かずにクリック率が低下する可能性があります。クリエイティブを改善し、ターゲット層に響く内容やデザインを提供することで、広告の効果を高めることができます。

 

6.広告スケジュール: 広告の配信スケジュールが適切でない場合、ターゲット層がオンラインで活動している時間帯に広告が表示されない可能性があります。ターゲット層の行動パターンに合わせて広告の配信スケジュールを調整することで、効果的な広告配信を行うことができます。

 

9:入稿した後に、学習中が解消されない

入稿条件で大幅な編集(変更)した後に、ステータスが「学習中」と表記されて、サポートに問い合わせしたら1週間程度で解消されます。
情報収集期間である「学習中」が終了するまで、広告のセットを行うことは控え、広告を編集しないようにしましょう。情報収集が完了次第、広告は学習が完了し正常に配信され、パフォーマンスが表示されるようになります。
大幅な編集とみなされる操作を下記にご紹介します。

*タグが設置されていないと、学習中が解除されない場合があるので、設置漏れがないか確認ください。

 

● ターゲット設定の変更
● クリエイティブの変更
● 最適化イベントの変更
● 広告セットへの新しい広告の追加
● 広告セットの7日以上の停止
● 入札戦略の変更

 

大幅な編集と情報収集期間:
https://www.facebook.com/business/help/316478108955072

 

 

10:支払変更したら凍結された

広告掲載に使用している支払い方法で支払いが失敗した場合、料金の支払いが完了するまで広告は一時停止され、アカウントも停止となります。また、支払いのクレジットカードの変更を行う場合、新しいカードの承認がされないケースもあるようです。解消するためには、エラーが表示されている画面のスクリーンショットを添付し、サポートセンターに提出すると審査部署より審査が入ります。24〜72時間程の審査時間が必要です。その際の提出物は、下記の書類となります。

 

<Financial Statementについて>
1.クレジット明細やペイパル明細でご登録のクレジットカード番号末尾4桁が表示されているもの。ペイパルは登録のメールアドレスが記載されているもの。

 

2.直近のMetaからの請求が記載されたもの

 

 

11:バナー非承認

Facebook広告において、「ビフォーアフター」の画像等は、Facebook広告ポリシーに違反する可能性があります。Facebookは、健康や身体的外見に関する誇大広告や虚偽の表現を禁止しています。そのため、ビフォーアフターのような形式での広告は、以下の理由からNGとされることがあります。
※InstagramもFacebookと同様に、Metaの規定に準ずると考えられています。

 

1.誇大広告: ビフォーアフターの広告は、製品やサービスの効果を実際よりも大きく見せかける傾向があります。これは誇大広告と見なされ、Facebook広告ポリシーに違反します。

 

2.自己評価の促進: ビフォーアフターの広告は、自己評価を促進し、ユーザーに不安やコンプレックスを抱かせる可能性があります。Facebookは、ネガティブな心理的影響を与える広告を制限しています。

 

3.医療関連広告の規制: ビフォーアフターの広告が医療関連のサービスや製品に関連している場合、医薬品や医療機器の販売促進活動に関する薬機法などの法規制にも抵触する可能性があります。

 

入稿後に審査が通過することもありますが、消費者や同業者からの通告された場合などのきっかけから配信中で非承認になることもあります。

 

また、一部商品・サービスでビフォーアフター表現について、一部の製品やサービスにおいては利用が緩和されましたが、下記内容については引き続きポリシーに抵触する恐れがありますので、ご注意ください。
※上記以外の業界におけるフォーアフター表現を含む広告
※内容が「減量/細身」、「年齢に関した肌治療」「肌のホワイトニング」を促す広告

 

緩和された対象:皮膚治療/歯のホワイトニング/歯科矯正/抜け毛治療/美容整形/脱毛

 

個人の健康状態および容姿に関するMetaの広告ポリシーについて
https://www.facebook.com/business/help/2489235377779939?id=434838534925385

 

Instagramアカウント運用の際にハプニングはつきもの。常に変化しているので、情報のアップデートも心がけておきましょう。
投稿が削除されたりアカウントが消えてしまうと慌ててしまいがちですが、冷静に判断して行動ができるよう、日頃から心構えをして取り組んでみてください。

 

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